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「地盤調査」という言葉を聞いたことがありますか。
地盤調査とはその名の通り、建物を建てる前に地盤強度=土地の強度を調べることです。
その目的としては、今後建物を立てても安全に暮らせるかどうかということを確認することにあります。
建築専門用語として難しい言葉のように感じますが、大切な家族と住む場所の地盤が確かなものなのか
皆さん自身でも把握しておくことが大切なんですよ。
◇ 地盤調査で分かること
地盤調査では前述の通り「土地の強度=建築予定の住宅の重さに耐えられるのか」を測定するほか、
「地震発生時に液状化現象の危険は無いのか」「地下水位の有無」などを把握するために、その土地の
背景(造成地であるか、周辺の建物に異常が見受けられるか過去の自然災害履歴など)についても調査を行います。
◇ 地盤調査は義務?
2000年の建築基準法の改正などにより、原則として新築戸建て・建売の場合地盤調査が必要となりました。
1. ボーリング調査(標準貫入試験)
マンションなどの大型建造物を建てる場合はボーリング調査を行います。
掘削機械を用いて10m~数10mの深さまで地面に円筒形の穴を掘り、
1mの深さごとに土地の強度を測定します。
これは「建物を支えるための杭をどの地層まで打つ必要があるのか」を確認するためです。
併せて、深さごとに土質調査を行うことで地層の硬さを判断しています。
2. スクリューウエイト貫入試験(前・スウェーデン式サウンディング試験)
戸建て住宅の地盤調査に用いられる調査方法で、多くのハウスメーカーで採用されています。
2020年10月にJISが改正され、スクリューウエイト貫入試験(通称・SWS試験)に変更となりました。
SWS試験では一般的に建築予定地の5~7箇所に“ロッド”と呼ばれる棒を垂直に挿し、
そのロッドの沈み具合から地盤強度を判断します。
ロッドが簡単に沈んでしまうような土地は軟弱、反対に沈みにくい土地は地盤強度があるとされます。
調査は半日ほど終了します。
3. 常時微動探査方法
近年調査方法として注目されているのが、地盤の常時微動探査方法です。
この調査では微動計を地面に設置して、地震が発生した時「地盤がどれだけ揺れるのか」
「どのように揺れるのか」を調査します。
建築前の場合は、その揺れに合わせた建築設計が可能になります。
◇地盤調査で軟弱地盤と判断されたらどうするの?
元々実家があった場所に家を建てる際など、そこが建築基準法改正前の土地の場合には軟弱地盤だったということもあり得るでしょう。地盤調査で軟弱と判断が下った場合には、新たな家を建て替える前に地盤改良工事を施す必要があります。地盤改良の方法はプロに判断に任せましょう。
建売の場合は「地盤調査済」、注文住宅は設計後に調査を行います。
社員のほとんどが阪神地域の出身であり、大震災時の記憶のある社員も多くございます。
土地から住宅構造まで「耐震対策」について研究。標準仕様で「揺れない家づくり」を行っています。
地盤調査報告書を一緒に見ながら、不安材料を取り除くことということもできますよ。
今回は家づくりの前の地盤調査の基礎知識をご紹介しました。
地盤については専門的で分からないこともあると思います。
不安な点はいつでもセセラの家スタッフにお尋ねくださいね!
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