家を建てる時に、まずは土地を探そうと調べ始めると、販売されている土地には「分譲地」と「宅地」という違ったワードが出てくることに気が付きませんか？どういった違いがあるのでしょうか。

どちらも住宅を建てるための土地ではありますが、土地の特徴・制限・状態などにちがいがあります。
今回は、「分譲地」と「宅地」の違いをご紹介します。
自分が希望する家づくりにはどちらがあっているか参考にしてみてください。

１,「分譲地」「宅地」それぞれどんな土地なのか？

「分譲地」とは、大きな面積の土地を不動産会社や建築関連会社が購入し、数件～数十件に区画整理した後に、住宅を建てる土地として販売しているものです。

「宅地」とは、土地の登記記録に記載される「地目」の種類のひとつで、家が建てられる土地ということです。宅地のほかに田・畑・山林など23種類に分けられています。

２,「分譲地」「宅地」それぞれの特徴

　 分譲地　
メリット
分譲地は電気・ガス・水道といった生活ライフラインが既に整備された状態で販売されています。隣接する宅地との境界線がはっきりしていてわかりやすく、初めからブロック塀などを設けて販売していることもあります。また、土地を購入して家を建てた方が暮らしやすいように、街づくり計画が事前に考慮されているケースが多くあります。
デメリット
施工会社が決まっている場合が多く(建築条件付き土地と呼ばれています)、設計・デザインや着工時期の自由度が低くなる傾向にあります。
ある程度の大きな土地を整備して販売しているので、駅から遠い郊外にある場合も少なくありません。

　 宅地　
メリット
施工業者が自由に選べるので、設計・デザインの自由度が高く自分好みの家を建てることが出来ます。また、着工時期を気にせず、自分の納得がいくまでじっくり打合せをしたうえで建てられます。
デメリット
電気・ガス・水道といった生活ライフラインを敷地内に引き込む工事が必要になります(付帯工事といいます)。

３,「分譲地」「宅地」それぞれどんな人が向いているのか？

「分譲地」は、家を建てる前の整備がほぼ出来た状態で売り出されており、すぐに家を建てることができるので短納期で家を建てたい方にお勧めです。
一方で、施工会社が決まっている建築条件付きの土地の場合が多いので、建築方法や外観、使う材料などは限定され、周囲と似たような外観・間取りになる傾向にあります。そのため、色々自分好みにアレンジしたい方には向きません。

「宅地」は、施工会社を自由に選べるので、自分好みに色々こだわりたい方にお勧めです。
「分譲地」とは異なり、生活インフラの引き込み費用などが必要になるため、土地+建物以外の費用を含めて予算計画を立てることが大切です。
また、良い条件の土地は建築関連会社が買い、区画整備後に条件付き土地として販売されるケースが多く、一般の人が良い条件の土地を自分で探すことは簡単ではありませんが、施工会社によっては宅地開発を行っている場合があり、家の事、土地の事どちらの知識も持っている上に、家づくりの条件に合わせた土地を紹介してもらえたり、土地を含めた住宅ローン手続きも行える場合もあります。自分好みの家をこだわって建てたい方は、気になる施工会社をピックアップして問い合わせしてみると良いでしょう。

宅地で家を建てるのにどんな費用が掛かるのかを知りたい方はこちらをご覧ください。
注文住宅を建てるにはどんな費用が必要なの？阪神間の相場編

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