新築の戸建てを購入する場合、購入時の費用には神経を使いますが、維持継続費用についてしっかり把握している方は少ないのではないでしょうか。
マンションでは修繕積立金を定期的に支払うことで将来に備えますが、戸建ての場合はすべて自己管理で行わなければなりません。一体どの位かかるのかを把握して、しっかり備えたいものです。

１，毎年掛かる費用

● 固定資産税
固定資産税は、所有している土地・建物に課せられる税金で、毎年支払わなければなりません。

「固定資産評価価格×1.4%」が支払う金額になります。

所有地の形状、大きさ、建物の材質により変わっています。ZEHなどの基準をみたすことで特例を利用することができ、固定資産税が軽減される場合があります。

● 都市計画税(市街化区域に指定されているエリアのみ)
都市計画税とは、都市計画事業や都市区画整備事業の費用に充てる税金で、固定資産税と同様に毎年支払わなければなりません。

「固定資産税評価額×0.3％＝都市計画税」が支払う金額になります。

市街化区域に指定されているエリアに属していなければ支払い義務はありません。

２，万が一に備える費用

地震や水害などいつ災害が起こるか分からない昨今、地震保険や火災保険に加入して備えることが大切です。
天災以外にも、例えば、隣家の火災により自分の家が燃えた場合、火元になった隣家は周りの家への損害賠償責任がありませんので、自分が加入している保険を使うことになります。こうした思わぬ災害にも対応できるように保険への加入は大切です。

３，経年劣化によるメンテナンス費用

戸建てのメンテナンス費用は、新築の状態から10年を過ぎたころから徐々に必要になるケースが多いです。このメンテナンス費用は大きな金額が必要になる一方、どの位になるかをしっかり把握している方は少ないのではないでしょうか。

戸建てのメンテナンス費用とは、外壁や屋根の塗装、クロスの張替、給湯器の交換、水回りのリフォームなどが当てはまります。

急に大きな金額が必要になるため、事前に積み立てをしておくことをお勧めします。

まとめ

毎年掛かる費用や万が一の保険は、支払い時期や金額がはっきりしているので計画が立てやすいですが、メンテナンス費用の積立はピンとこない方が多いのではないでしょうか。メンテナンスは年数が経つほど費用が大きくなっていきますので、コツコツと修繕費用として貯めて将来に備えておくと安心ですね。