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背伸びしすぎない快適な暮らし「ちょうどいい暮らし」を叶える
住まいの工夫

広すぎなくても、豪華じゃなくても、わたしたちには“ちょうどいい”が心地いい。
お気に入りの場所や心地よい空間・時間の使い方を考える。
それが、暮らしの中で“小さな幸せ”を見つける鍵になります。
今回は、毎日がちょっと楽しくなるようなヒントを、3つの視点からご紹介します。

毎日がちょっと楽しくなるようなヒント

コンパクトでも心地よいLDKのつくり方

LDKは、家の中心になる大事な場所です。でも、スペースが限られてると「なんか狭いかも…」と思うことも。
実はちょっとした工夫で、広く感じる＆気持ちよく過ごせるLDKって作れるんです。
むしろ、空間がコンパクトだからこそ、暮らしやすさや快適さを突き詰めるいいチャンスでもあります。

まず大切なのは、空間に「役割」と「流れ」をつくること。ダイニング、キッチン、リビングそれぞれの機能を意識しつつも、目線や動線が自然につながるレイアウトにすることで、空間が広く感じられます。たとえば、キッチンカウンターとダイニングテーブルを横並びに配置すれば、配膳や片付けの動きがスムーズになるうえ、空間の一体感も高まります。

収納もポイントです。コンパクトなLDKでは、「見せない収納」と「見せる収納」のバランスが鍵。日常使いのアイテムは扉の中にすっきりと収め、季節のインテリアやお気に入りの雑貨はあえて見える位置に置くことで、生活感を抑えながらも個性がにじむ空間に仕上がります。

さらに、照明と色使いにも工夫を。ペンダントライトや間接照明で奥行きを感じさせ、白やベージュを基調に、木のぬくもりやアクセントカラーを取り入れると、やわらかく開放的な印象になります。

コンパクトでも、自分たちらしく、心地よく暮らすLDK。それは、面積じゃなく、“工夫と愛着”で広がる空間。

広すぎない玄関・収納で、使いやすさをアップ

家の“顔”とも言える玄関。広いほうがいいと思いがちですが、実は…使い勝手の良い玄関は意外とコンパクトだったりします。

ポイントは、必要なものを必要なだけに絞ること。広すぎると物をたくさん置けるので、ついつい出しっぱなし・置きっぱなしになってしまいます。逆に、ほどよいスペースにすれば「何をどこに置くか」を考えるようになるので、いつでもスッキリ。

靴箱は、天井までの高さを活かした収納にするのがおすすめです。普段使いの靴は出し入れしやすい位置に、季節外れのブーツや長靴は上の段に。扉付きなら見た目もすっきりします。

そして、あると便利なのが、“ちょい置き”スペース。宅配便の受け取り用のペンやハンコ、鍵など「ちょっと置きたい」アイテムのために、小さな棚やボックスを玄関脇に設けるだけで、使い勝手がグッとアップします。

意外と見落とされがちなのが、傘の収納です。
スタンドだけでなく、壁掛けフックや吊るすタイプを取り入れると、場所を取らずにスマートです。

大事なのは、「広さ」より「動きやすさ」と「しまいやすさ」。
玄関がスッキリしていると、毎日の「行ってきます」も「ただいま」も、ちょっと心地よく感じられるはず。

家の余白を生かす、小さな「ヌック」づくり

最近よく耳にする「ヌック」ってご存じですか？

ざっくりと説明すると「家の中のちょっとしたおこもりスペース」のこと。リビングの角や階段下のデッドスペース、寝室の一角など、普段は見過ごしがちな場所にクッションや小さな本棚、照明を置いて、自分だけの“とっておきの場所”をつくる。それが、いま話題の“ヌック”です。

これは、見た目がオシャレなだけでなく、実はとても実用的。家族がテレビを観てる横で静かに読書したり、コーヒー片手にちょっとぼーっとしたり。小さな空間だからこそ落ち着くんです。

ポイントは、「囲まれ感」。三方を壁で囲まれてたり、低めの天井だったりすると、ぐっと“ヌックらしさ”が増します。
狭いスペースでも、クッションと間接照明だけで、驚くほど居心地がよくなるんです。

忙しい日常の中で、ほんの少しだけ“ひとり時間”を楽しめる場所。
そんなヌックを、あなたの家にもひとつ、つくってみませんか？

広さがなくても、ちょっとした工夫で暮らしはもっと快適になります。
大きな家でなくても、自分たちらしい“ちょうどよさ”を見つけることが、居心地のいい住まいへの近道です。
毎日を気持ちよく過ごすために、小さな工夫を楽しんでみましょう。