土地パターン別
間取りIDEA_103
狭小住宅で回り階段 階段下の有効活用
敷地面積
56.82㎡
間口
7.6m
3LDK
建築面積
延床面積 119.60㎡
1F 42.64㎡ 2F 40.91㎡ 3F 36.05㎡
狭小住宅で回り階段 階段下の有効活用
狭小地に家を建てる時、とりあえず必要な部屋数を確保できたらよいだろう、収納スペースはそんなにとれないだろうなと思われる方は多いのではないでしょうか。
狭小地であっても、工夫次第で、窮屈感や不便さを感じることなく快適な家を建てることが出来るんです。
今回ご紹介の間取りは、敷地面積56.82㎡、 17坪の変形地に建つ家。
2階建て以上では必ず必要な階段ですが、意外とスペースを取ってしまいます。そんな階段の形状を工夫して、広々したLDKと洋室が3部屋、そして十分な収納を確保した間取りになっています。
階段の形状には、直線階段や折り返し階段など様々な形状がありますが、今回ご紹介の間取りで取り入れているのは「回り階段」です。
「回り階段」とはどういった特徴があるのでしょうか?
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- 階段形状の工夫
- ● 回り階段とは?
- ● 階段下の有効活用
■目次■
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●回り階段とは?
回り階段の特徴
「回り階段」とは、180度折り返すタイプの階段のことをいいます。間取り図を見ると「コの字」の形になっています。似た形状で折り返し階段というものがありますが、こちらは折り返し部分に踊り場をもうける階段で、踊り場の分だけ回り階段よりスペースが必要になる為、狭小住宅では回り階段の方が、コンパクトに収まりスペースを有効に使うことができます。
一般的な回り階段は四角い1坪サイズなので、正方形に近い間取りと相性が良い階段です。
●階段下の有効活用
階段下の使い方いろいろ
狭小住宅は空きスペースを上手に活用することが重要になってきますが、特に階段下は大きな空間ですので、しっかり有効活用したいスペースです。
どんな活用法があるのでしょうか?
●トイレにする
戸建て住宅のトイレは一般的に1畳ほどで作られれているので、階段下はちょうどいいスペースといえます。
天井下は傾斜(段差)になっていますが、洋室のトイレは座って使用するので、傾斜部分の低い側にトイレをもうけると天井の高さは気になりません。
●クローゼットにする
一般的に階段の幅は90㎝程度に作られるので、クローゼットや押し入れにちょうど良い奥行になります。例えば奥の30~45㎝は可動棚を設けて、空いた手前部分は、側壁にコンセントを付けて、コードレス掃除機の充電スペースにすると、生活感が出ずにLDKがスッキリします。
●ワークスペースにする
間取りプランを考える際に、照明、コンセントを計画しておけば、子供の宿題スペースや家事スペースなどマルチに使えるワークスペースを作ることが出来ます。テーブルを造作で作ると空間にピッタリとあうので、スッキリとした空間が作れます。
今回ご紹介の間取りは、正方形に近い間取りになっており、周り階段にすることで、各部屋は家具を配置しやすい整った形状、大きさになっています。そして、階段下を有効利用しトイレを設けています。
狭小住宅を感じさせない、シューズインクローゼットやウオークインクローゼット、ランドリールームといった収納家事スペースが充実した間取りになっています。
狭小地でも、しっかりした広さの部屋と十分な収納がほしい!
注文住宅を建てようと考えており、階段形状や階段下の活用法に興味がある。
といった方はぜひご参考に♪