土地パターン別
間取りIDEA_114
奥へと広がる敷地は階段を中心にスペースを間仕切る
敷地面積
53.86㎡
間口
3.64m
4LDK
建築面積
延床面積 128.45㎡
1F 42.33㎡ 2F 43.06㎡ 2F 43.06㎡
間取りを左右する階段の位置
2階以上の建物には階段スペースが必ず必要ですが、階段は横幅が90cm以上必要で思いのほか大きなスペースが必要な場所です。そして、階段の位置や形状は使いやすい動線を作るうえでとても重要になってきます。
特に気を付けたいのが都市部に多い狭小地での階段の配置です。こうした狭小地では、いかに無駄なスペースを減らし、開放感を出すのかが重要になり、階段をどこに持ってくるのかがポイントになってきます。
今回は狭小地の縦長の間取りでは、どんな形状の階段をどの位置に階段を配置すると良いのかをご紹介します。
ーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーー
● 縦長の間取りでの階段の位置は?
縦長の間取りでは、階段を縦に配置すると使える横幅が短くなるので部屋の配置が難しくなります。また、家の端から端までが長くなりますので、階段を隅に配置すると奥の部屋までの動線が長くなってしまいます。
そこでお勧めなのが、敷地の中央に階段を配置することです。中央に配置すると各部屋へ行く動線が短くなり、また階段が間仕切りの役割を果たすので、ムダなスペースがないコストパフォーマンスの高い間取りになります。折り返しのあるコの字タイプや、片側の3段が90度に折れ曲がっている片折れ階段など、なるべくコンパクトに収まる形状と相性が良いです。
● 階段配置のポイント
階段は各階をつなぐ起点です。各階それぞれで収まりの良い位置に持ってこなければならないので、家の形状によりベストな階段の位置は変わってきます。
ポイントとしては、各部屋への動線がスムーズであるかを考えることです。縦長の敷地では、階段を中央に持ってくることで自然と回遊動線ができあがります。上下階を結ぶ縦の動線と、各フロアの横の動線が交差するようになるので、階段への動線に無駄がない収まりとなります。
今回、ご紹介する間取りは縦幅が横幅の約3倍ある縦長の3階建てです。こちらの間取りでは、階段を敷地の中央に持ってくることで各階へ行く動線がスッキリとして動きやすい配置になるように工夫されています。階段下のスペースも収納としてしっかり活用し、無駄のない間取りとなっています。
ぜひ参考になさってください♪